クジラの子らは砂上に歌う(5)
「ぼくらはきっと、ある時一斉に夢をみるんだ」 “帝国”の危機が去った泥クジラに やってきたのは、未知なる国の来訪者。 “別れ”ばかりを重ねたこの島で、 新しい出会いとなるか。 その頃、チャクロは人ではない少女エマに導かれ
「ぼくらはきっと、ある時一斉に夢をみるんだ」 “帝国”の危機が去った泥クジラに やってきたのは、未知なる国の来訪者。 “別れ”ばかりを重ねたこの島で、 新しい出会いとなるか。 その頃、チャクロは人ではない少女エマに導かれ
こどもたちの戦争は佳境へ……。砂嵐の中で次々と倒れる“泥クジラ”の仲間たち。希望を、覚悟を、約束を、胸に抱いたまま散り果ててゆく。 そんな悲しき戦場の片隅で、いま二つの“狂気”が相見えようとしていた。